昔と変わらない断崖絶壁とともに、周りの自然に溶け込むようにかかる赤いアーチの橋。
特に紅葉シーズンの景観は絶品で、その優雅な姿は新潟の橋50選に選定されています。
江戸時代に鈴木牧之が執筆した秋山紀行には、以下のように紹介されています。
「橋の傍らに来ると、屏風を立てたような大岩に3メートル余の梯子を真っ直ぐに掛け渡してある。眼下の橋は何とも長い木を2本、両岸の岩に架け渡し、間に枝木を少々つけただけのものであった。川の向こう岸の、中の平村へ通じる坂道は、これまた立った壁のようである。その道筋と思われる岸壁に籐蔓を編んだ縄が下がっている。頭を下げて谷底を遥かに望むと、谷水は折ったように大屏風の下をめぐってその色は藍、水豊に流れている。」