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つなんのツーリズムとは
つなんのツーリズムとは
津南は、世界でもめずらしい多雪環境とともに、はるか縄文時代から人が住みつづけてきた土地です。その持続的な暮らしを支えてきたのは、森であり、水であり、雪であり、河岸段丘です。だんだんと重なる9段の大地は、安定した森林環境や多彩な農業を育みました。冬のあいだに降るたくさんの雪は、地層に染み込み、その境から湧き出て、高原の大地を潤してきました。
だんだんと重なる大地は、平穏の暮らし、多彩な農、時を越えた創造を紡ぐいのちの舞台です。そこに立ち、営みの永きを想うと、わたしたちは大地に生かされてきたのだというあたりまえの事実に気づかされます。そして先人から受け継いだ大切な資源を、未来につないでいくことも、つなんのツーリズムの大事な役割だと考えています。
地理院タイルを「Web等高線メーカー」サイトで作成
東京方面より | 石打塩沢IC→国道353→国道117→津南町(26Km 約40分) |
新潟方面より | 越後川口IC→国道117→津南町(32Km 約50分) |
東京方面より | 上越新幹線・越後湯沢駅下車、バス=津南町役場前下車(越後湯沢~津南間約50分) |
新潟方面より | 上越線=越後川口で飯山線に乗り換え=津南駅 |
つなんのツーリズム 9 のキーワード
“つなんのツーリズム”の魅力を9つのキーワードに集約。複数のキーワードの視点を通して、ストーリーや体験を深掘りしていきます。
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Peaceful
だんだんと 平穏の大地にいのち静かに やすらぎの永きを思えば
津南町は、日本有数の河岸段丘にある。その平らな大地(ジオ)は、安定した森林環境を育み、縄文からずっと人々の穏やかな暮らしを支えてきた。土のにおい、水のひんやりを感じながら、大地に支えられ、のびのびと生きる。平穏の大地は、リトリート拠点としての可能性も拓く。
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Jomon
だんだんと 縄文の大地にいのち紡いで めぐりの永きを思えば
一万年以上にわたる縄文時代に、たえることなく人々が森と共生しつづけた稀有な大地、津南。河岸段丘の大地に、かつて縄文の大集落が点在していたという。縄文からつづく持続的な営みには、サスティナビリティのヒントが宿る。
2
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Agriculture
だんだんと 農の大地にいのち育くみ みのりの永きを思えば
農をもって立町の基となす。河岸段丘の低地では米、中段では野菜、高地では高原野菜など多様な農産物を育てる津南。世界でも有数の多雪環境をいかして、にんじんやユリなどの雪室貯蔵にもいち早く取り組む進取の気風もあり。
3
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Art
だんだんと 創造の大地にいのち集まり しげりの永きを思えば
世界的な現代アートの祭典「大地の芸術祭」が行われる津南。国内外から多くのアーティストや観光客が、里山と作品の融合を楽しみに訪れる。さらに時間をさかのぼれば、火焔型土器をつくりだした先人の創造力と現代アートとのつながりも感じられるかもしれない。
4
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Flame-shaped
だんだんと 火焔の大地にいのち渦まき めばえの永きを思えば
岡本太郎が絶賛した火焔型土器の造形はどのように生まれたか。一説では周辺地域の多様な文様が組み合わさったものだとされる。信濃川が流れ、尾根が集まるという地理的条件のおかげで、津南は交流の拠点だったともいわれる。雪に閉ざされた長い冬の間に複雑な造成を構想したと考える学者もいる。次元を超越するかのようなダイナミックな造形は、私たちの想像力を刺激する。
5
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Forest
だんだんと 森に息吹く大地に 深くことわりの根あれば
河岸段丘の大地には安定した森林環境があり、縄文の人々の一万年間つづいた森との共生を支えた。各種の樹木は、近年まで道具や食料として津南の生活との縁が深かった。多雪と植生との関係も深く、津南で最も雪深い場所に雪椿の南限がある。
6
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Water
だんだんと 水に脈打つ大地に深く ことわりの泉あれば
観光客が多く訪れる名水竜ヶ窪は1日で池の水が入れ替わる。苗場溶岩層に染み込んだ雪どけ水が、魚沼層群との境から湧き出でる。津南のあちこちにある豊富な湧水は、高地の段丘面での農をいまも支えている。
7
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Snow
だんだんと 雪にまどろむ大地に 深くことわりの知あれば
日本海に流れ込む暖流の湿った空気が、大陸からの風に吹かれて、津南の地に流れ込み、大量の雪を降らせる。このメカニズムは約8,000年前にはじまったとされる。多雪環境はブナをはじめとする豊かな森林を育み、重厚な建築様式や除雪システム、食文化などに影響を与え、独特の雪国文化を育んだ。水分の多い重い雪は、独特の丸い景観を生み出す。津南は、雪国文化を軸に観光振興をすすめる雪国観光圏の一員でもある。
8
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Geography
だんだんと きたるべき未来を拓き ことわりのすべては大地に還る
人は情報社会に暮らし、もはや大地の支えを実感する機会は失われつつある。しかし、人は大地(ジオ)に依存し気候や地理的条件に適応しながら歴史を歩んできた。当たり前のことながら、それはいまも変わらない。
経済合理性を追求してきた現代社会が、気候変動に直面し反省を余儀なくされる今日、私たちに求められているのは、ジオに支えられて生きているというパースペクティブを取り戻すことではないか。
いまもジオが通奏低音として響く、のびやかな津南の営みに触れる中で、各人がジオ的な未来に想いを馳せる。そんな機会を、つなんのツーリズムで提供したいと考えます。
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